東京五輪は延期?中止?
最近、コロナウィルスの影響が南アでもかなり深刻になりつつあります。
20日現在
累計202名(20日新規症例52名)
というのが、南ア国内の状況です。
以下、州ごとの内訳です。
・ハウテン州 109名
・西ケープ州 56名
・クワズールー・ナタール州 24名
・フリーステート州 7名
・ムプマランガ州 5名
・リンポポ州 1名
15日,ラマポーザ大統領は,新型コロナウイルスの感染者増加及びWHOのパンデミック宣言を踏まえて,国家的災害事態を宣言し,今後「災害対処法」に基づき各種抜本的対策を実施する旨発表しました。
これを踏まえ、17日、南ア国際関係・協力省が渡航情報を発出。
外国人に対する南ア出入国規制関連の概要は以下のとおりとなっています。
(現時点において日本は,南ア政府が定義する下記の高・中リスク国に含まれていません。)
・高リスク国(伊,イラン,韓国,スペイン,独,米,英,仏、スイス及び中国,*注:仏,スイスは15日の大統領発表から新たに追加)からの渡航者について、南アへの入国禁止、ビザ申請の不受理、未入国者に発給済みのビザの即時無効(3月15日付)。
・中リスク国(ポルトガル,香港,シンガポール)からの全ての渡航者は対する高強度スクリーニングの実施。
さて、こんな状況において、南アでも学校が予定より早く長期休暇に入りましたし、レストランの夜の営業が禁止されました。
昼間でもパスポートナンバーや住所、氏名、電話番号を書かないと入れてもらえないお店も出てきました。
また、企業によっては、退避指示が出て、日本に家族全員が帰るようになった方もいらっしゃいます。
世界中、特にいまはヨーロッパが感染拡大の中心地となっており、先行き不安な毎日です。
こんななか、東京五輪は通常通り開催できる?!
はずがありません。
ここ数日で、東京五輪の延期もしくは中止の記事がたくさん目につくようになりました。
中止ともなれば経済損失は計り知れないですし、コロナウィルスがいつ収束するかも読めないなか、延期という決定を下すのも、相当困難を極めると思われます。
7年間かけて、準備、調整してきた計画を、延期となれば大幅な修正が求められ、さまざまな国家・組織・団体との交渉及び調整に数ヶ月は要するのでは。
あと1ヶ月以内に調整し切れるとは到底思えません。
不眠不休の対応が求められ、関係者は心身壊れてしまう恐れも。。。
年内延期なら追加費用は最小に抑えられるかもしれませんが、会場の確保ができるか
(秋冬の時期は、おそらく既存施設については次の利用者の予約が入っているはず。)
また、数ヶ月延ばしたくらいでは、コロナがその時期に収束しているのかもわかりません。
かなり可能性は低いでしょう。
1年延期?!
これも追加費用の問題、会場確保の問題、そのほか各種国際大会等との日程調整など難題ばかり。選手選考もやりなおし?!可能性は中程度。
では2年延期は?!
会場確保には一番可能性があるのかもしれませんが、追加費用は1年延期よりさらに増大。また、選手村がリフォームされ、マンションとして引き渡しされる2023年3月に間に合うか。おそらくアウト!な状況となります。可能性は低いですね。
延期は簡単ではない。いや、相当の時間を掛けないと調整ができないはずです。調整期間に数ヶ月は必要でしょう。
はてさて、IOCは4月末までにいったいどんな決定をくだすのか、固唾を飲んで見守るしかありません。